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執筆者の写真大山 慎介

OEDC35国で初めて経験する、人口減少、少子高齢化から発する諸課題に、当協議会は、地道に一歩ずつ取り組みます。

 過疎地域の疲弊と人口減の対策という趣旨の「過疎法」、成立から10年毎に

延長され40年以上が経ちました。国の施策としても、ふるさと創生、多極分散化など、

数多の施策が繰り返され、最近では、地方創生という名前です。

 この間、緊急経済対策などの度重なる国の景気対策を除いても、膨大な公金で

過疎地域、田舎の振興策が繰り広げられてきました。

 そして、先般、発表になった2045年までの人口推計。

 人口減少そのものより、「減り方」が問題だと私は考えています。


 もはや、東京圏への一極集中は、止まらないのでしょうか?

 北海道では、他府県に見られない、札幌一極集中という大きな課題を抱えていますが、

本格的な対応策はこれからです。

 その中で、農業は、水産業は、その担い手は?そして、森林を守るのはだれか、

低い出生率、介護人材不足等々、論点は尽きません。無数の有識者の意見や、

各行政機関の施策が展開され、そして今という現実があります。

言えるのは、一発回答という解決策は困難であり、10年、20年後を見据えて、

せめて子供の代、出来れば孫の代に「責任を持った」取り組みが必要だということ

でしょうか。


 当協議会は、北海道だけが元気になるという視点に立っていません。

「大都市住民」と「田舎」が共創してこそ、お互いに嬉しい道筋が拓けると考えます。

そのために、様々な地域、環境、生活スタイル、年代の方々のお声を伺い、

小さな一歩ですが、少しずつ着実に進めて行きたいと思います。

国や都道府県からの運営費補助がゼロの当協議会ならではの、皆様のお声を

真摯に受け止め、フレキシブルに動くという当協議会の特徴を活かして進めます。


 皆様のご理解を賜り、個人会員へのご登録を、ご友人に進めて戴ければ望外の

喜びです。

そして、6月中旬以降から、当協議会としてのH30年度の新たな動きを始めます。

講演、ミニ懇談会など、皆さまから直接ご意見を賜る機会を楽しみかつ励みに、

微力ながら頑張りたいと存じます。

 ご意見、ご感想、ご叱責など、心よりお待ちしております。


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